時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「はい、終わり。それ以上喋ったら喉を傷つけるからね」
クスクスといつも通りに沖田は笑った。
「返事は君が、元気になってから聞くよ」
南は、コクリと頷いた。元気になったら一番に、返事を言おう。
「君が眠るまで、手をつないで居てあげるから。ほら目をつぶって」
言われるまま、目を閉じた。ジンワリと火照る手を、冷たい手が握る。
冷たくて、気持ちいい。
南は、ゆっくりと意識を飛ばしていった。