時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「山崎から、例の件。奴が動いたという報告があった」
「!!……そう。捕まえるの??」
「事によってはそうなると、副長から」
場合によっては、斬り合いになるのかな……。
どうせなら、南ちゃんの記憶から悪夢が消えるまで、待っててくれても良いじゃなか。
「気を抜かないようにしなきゃ」
ボソリと呟く沖田の声を聞いた斎藤は、吃驚したように目を丸めた。
「お前が、そんな事言うとは。何かあったのか??」
「何さそれ。僕がいっつも気を抜いて仕事してるって言いたいわけ??」
「違うのか??」
キョトンッと首をかしげる斎藤に、沖田はムッとした。