時を越えて~タラシ女子と新撰組~

二十四:焦る気持ち






「いいか、立花。次、病み上がりで稽古なんてしたら牢にブチ込むからな」




――――スパンッ




土方は、般若の様な顔をして布団の中でおとなしくしている南を睨みあげた。




風邪をひき、熱を出してから早一週間。南は、風邪が良くなったと思うとぶり返し、良くなったと思うとぶり返しを続けていた。




理由は簡単だ。





風邪が少し良くなって動けるほどになると、暇でしかたなくなり稽古をし始めるからだ。





稽古をした後、暑くなり水を浴びる。風邪がぶり返す。




馬鹿が引き起こす悪循環とは、このことだ。





『それでもやっぱり暇だよーー!!!!』





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