時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『菊池君、君は嵌められて俺にまんまと逃げられる。捜索している間に俺は、池田屋にいた』
「なに、を仰ってるんですか??」
菊池は、驚愕の色に瞳を染めた。
『そうすれば、君には何の罪も無い』
「嫌です。俺は、そんなことをしたくありません」
『……菊池君お願いだから!!行かせてよ!!!!!!』
叫ぶ南に、菊池は声を荒らげて反論した。
「貴方が無事に帰ってくる保障は、何処にあるんですか!?!?」
『え』
「俺は嫌です」
グッと拳を握り締め、菊池を俯きとうとう何も喋らなくなった。