時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『俺も、菊池君と同じ気持ちだよ。沖田さんや近藤さん、土方さんや幹部隊士の人たちそして隊士の人たち。誰も無事に帰ってくる保障ないもんね』
「組長」
『だからこそ、あの時行ってれば、何か未来が変わったんじゃか、とか後悔したくない』
南は、苦しみに顔をしかめ、心の底から溢れ出てくる気持ちを、ありのまま伝えた。
「……わかりました」
その気持ちが伝わったのか。菊池はコクリと頷いた。
『菊池君!!「でも、俺が嵌められて貴方を見逃すという作戦は了承しません」
南は、吃驚したように目を丸めた。菊池は、真剣な顔で頭を下げた。
「俺も連れて行ってください」
『菊池君……』