時を越えて~タラシ女子と新撰組~
沖田は、目を閉じたまま動かない。
まさか、死んでなんて無いよね!?!?
『沖田さん!!沖田さん!!!!』
肩を叩くと、うつ伏せになっている沖田を仰向けにする。
「み、なみ……ちゃん??」
目をあけた沖田はボンヤリトした様に南を見上げ、薄っすらと笑みを浮かべた。
「屯所……ぬけ、出、してきたの??……本当に、悪い、子だね」
『……沖田さん、血が!!!!』
沖田さんの口元から、血が少量出ていた。それを見た南は顔を真っ青にした。