時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「ま、どっちでもいいか。ほら着いてきて」
『え?本当に行くんですか?鬼の巣窟に』
「鬼の巣窟。ッブ!!あははは!!君面白いこと言うね。確かに今から行く場所は鬼の巣窟って言っても過言ではないよ」
本気で帰りたくなったんですけど!!どうしたら良いですか!?
帰る家ないけど!!
「君には選択肢は無いから大人しく着いてきてね」
ニッコリと笑う沖田さんの目はまったく笑っておらず。
背後にモワンッと浮かび上がった黒いオーラが逃げたら斬ると言っているような気がした。
いや違うな。逃げたら確実に殺されますね。