時を越えて~タラシ女子と新撰組~

二十六:一番大切なもの






沖田side




ココハドコダロウ




体を動かすのも億劫なほどに、体に激しいだるみを感じた。





ボクハダレダッケ





暗闇の中、右も左も見えない。自分の体すら。





ナンデココニ、ボクハイルンダロウ





元々見えない暗闇の中で、目を閉じる。





――――オキタサン!!!!




「僕の名前??」




女の子が僕を呼んでいる。沖田は、声のするほうに手を伸ばした。





イカナキャ。君ノトコロヘ。





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