時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「……」
やっと出来た告白。しかし、反応が一向に返ってこない。
なに??どうしたの??
南は顔を恐る恐る上げた。すると、ブワッと顔を赤面させる沖田がそこにいた。
「……不意打ちじゃない」
手で顔をお隠しながら、蚊の鳴くような声で沖田は嘆く。
『沖田さん……どうか……んッ』
遠慮がちに近づいた沖田の唇と、南の唇が重なる。
チュッというリップ音が、やけにリアルに耳に残った。
「僕も好きだよ。南ちゃん」
『え、あ……!!!!!』
今度は、南の顔が真っ赤に染め上がった。