時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「あ、そうだ」
思い出したように、沖田は手を叩いた。
「汝は彼を病めるときも健やかなるときも、死がふたりを分かつまで、愛し慈しみ貞節を守ることをこの花畑と空に誓いますか??』
『え!?!?』
急に結婚式!?!?
南は吃驚して、あんぐりと口を開いた。
「誓いますか??」
『あ、誓います』
頷いた南は、面白くなり笑みを浮かべた。そして今度は、と口を開いた。
『……汝は彼女を病めるときも健やかなるときも、死がふたりを分かつまで、愛し慈しみ貞節を守ることを花畑と空に誓いますか??』
「誓います」
見詰め合った二人は、フッと噴出した。そして、どちらともなく唇を重ねた。