時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『えっと。私ですよね??』
「あぁ……お前以外ここに娘は一人としていない」
『あ、そうですよね。すいません』
何故か謝ってしまった。どうして謝ったんだ私。
「それで。お前はここで何をしている」
再び聞かれ。沖田さんに出会ったころからここに来るまでのことをすべて話した。
「そうか。それで総司に副長が説教をしはじめたということだな」
『そうです。十中八九沖田さんが悪いんですけどね』
先ほどの出来事をすべて見ていた私は真顔で答えた。
あれは、土方さんでなくとも怒る……。