時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「それじゃあ何でテメーはそんな着物を着てるんだよ」
土方さんにいたい所をつかれ、押し黙った。
未来から着ました☆みたいなんで通用するだろうか。無理ですよね。
「あれ?黙り込んじゃった。もしかして僕たちに知られちゃまずい事でもあるわけ?」
沖田さんの笑みが恐ろしいほどに輝いていく。
彼は人を甚振ったりからかったりするのが好きな人種らしい。
おもちゃを見つけたような子供の笑顔で、私を見つめる沖田さん。
逃げたい気持ちがグーーンッと上昇してきた。