時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「……総司の言い分は分かる。しかし、もしこいつが間者だった場合どう責任取る気だ??」
土方さんの冷たい視線に私は背筋を凍らせた。
これが鬼の副長といわれる由縁だろうな。怖すぎる。
「ねぇ君。未来人だって証拠ある??」
土方さんの冷たい視線をあっさりとスルーして私に話しかけてくる沖田さん。
正直度肝を抜かれた。あんたすごいな。
『証拠ですか。何かあったかな』
ブレザーのポケットの中を探りながら首をかしげた。