時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『それは携帯といって、離れた場所に居る人とお話や文を送ることができる物です』
土方さんから携帯を受け取り、携帯について簡単に説明した。
「へぇ……今もできるの??」
顔をのぞかせながら興味深げに聞いてくる沖田さんに“いいえ”と首を左右に振った。
『やり取りをするには同じものがもう一つ必要になるんです。だから、今はできません』
「……へぇ」
土方さんと斎藤さんは凄い物を見るように目を丸くしていた。
しかし聞いてきた当の本人は全然興味なさげに返事をし、違うものに目線を移していた。
興味ないんだったら聞くなよ!!
そんな沖田さんに脳内でツッコミを入れた。