時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『これはチョコレート。通称チョコといって南蛮の甘味です』
銀のホイルをはがし終え。チョコをパキッと三等分に割ると一人づつに差し出した。
「ほぉ……南蛮の甘味はえらく食いずれー色をしてやがるな……」
受け取りながら土方さんはチョコをじっと見つめた。
「かたじけない。確かに変った色をしている……」
斎藤さんもポーカーフェイスを崩すことはないけど、声色から驚いているのを感じた。
「ねぇ、これってどうやって食べるの??」
もらったチョコを片手に固まる沖田さんに
『そのまま食べるんですよ』
と食べるジェスチャーをして見せた。