時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『ん?あれ……』
次第に意識がはっきりとしてきた。
目の前で鬼のような形相で睨んでくる土方さんにも気がついた。できれば見なかったことにしたい。
「お?やーっと目が覚めたらしいな」
土方さんみたいに大人の男です!!みたいなオーラを発している一人の男の人が、二カッと笑顔を浮かべた。
この人ダレ??
『あ、あのえっと??これは一体??』
部屋を見渡せばさっきの男の人以外にも知らない顔が複数、私を囲むように座っていた。
え?何かの儀式がこれから始まるの??