時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『……ズズッ………誰にも見られてないよね??人居ないよね??ok??」
服の袖で涙をふき取った。キョロキョロとあたりを確認し、誰も居ないことに安心した。
少しして涙はおさまり始めた。目は、はれていないようなのでホッとした。
まだ、帰れないと決まったわけじゃないし。大丈夫だよね!!
いつものポジティブさを取り戻した南は、立ちあがると待っていろと言われた部屋へと戻った。
先のことなんて考えたってしょうがない。今私がしなければいけないことは今を精一杯に生きることだ。
そしたらいずれ帰れるときがくるかも知れない。
『そうだぞ私!!私がネガティブなんてキャラじゃないぞ!!』
気合を入れなおして、畳の上に腰を下ろした。