時を越えて~タラシ女子と新撰組~
八:大丈夫です
『な、なんですと??』
あまりにも衝撃的な事に、さすがに笑顔で対応出来なかった。
どうしてそうなったんだ。
「これは任意ではなく命令だ。頼んだぞ」
『いや、まったく理解できませんよ!!一体どれがどうなってこうなったんですか!?』
颯爽と部屋を出て行こうとする土方の袴を南は掴んだ。困惑した表情を隠しきれぬまま土方を見上げる。
その表情を見下ろし、ため息をはいた土方は南の前に座りなおした。
「お前の剣術は、幹部のものが目をむくほど独特かつすばらしいものだった」
褒められてるのかな??
土方の表情は先ほどと変らず険しい表情をしていた。その所為か、褒められているのか褒められていないのかはっきり分からない。