時を越えて~タラシ女子と新撰組~






「さっきも言ったでしょ??土方さんは君の事を心配してるんだよ」





『だから、わからな……』





分からないと言おうとした私は、ハッとしたように目を丸めた。





「組長はね、戦いがあれば率先して前に出なきゃいけない。人を斬ること場面だってある。それこそ平隊士よりも数多くね。」





そうか、だから……。






「人を斬るってことはね、言い表せないほどキツイものなんだ。僕はもう慣れちゃったけどね。……そんな辛い思いを君にさせたくない」





それが、土方さんの気持ちだと思うよ、沖田さんは私の頬から手を離しながらニッコリと微笑んだ。






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