不器用でも君が好きっ
「ん。俺の貸してやるから折ったりすんなよ?俺寝るから邪魔したら殴るぞ」


そう言って、隣の席の翔也が
教科書を貸してくれた。

一番後ろの席の窓際。

そこが、翔馬のお気に入りの席

ま、自分の席なんだけどね

それにしても、素直じゃないんだから
最後の、殴るはさすがにダメだよ…


「でも、助かった。ありがとね」

私は小さな声で翔也に言った。

ま、聞いてないだろうし
聞こえてないだろなっ


所々優しい翔也。

もったいないな もう少し素直になればいいのに…


でも、翔也らしくて私は好きだけど




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