天然彼女×不器用彼氏


「は?なに?見せろよ」

「ん?いーよ?別に」

俺は光輝の手からケータイをとった

=====メール=====

今日も沙那と帰るね!
あのバカにバカって言っといてね
今度沙那泣かしたら....

=============

おいおいおいまてよ
続きは?ないわけ?

「なぁ、光輝」

光輝はのんびりと雑誌を読んでやがる

「ん?なんだよ?」

「あーたいしたことじゃないんだけどさ...
このメールのあとにさ野瀬(里菜)から
メールこなかったか?」

さすがに怖いわこのメール
俺と野瀬もけっこう付き合いが長い
だからこそ、なにをしでかすかわからない
付き合いも長い分俺の弱みを
にぎられているわけで.....。
なにを隠そう沙那のことだ
もし、万が一俺が沙那を好きだと知れ渡れば
俺と沙那の関係は終わるだろう...
たぶん、散々避けてきて俺を好きな訳がない

「ん?来てねーよ、なんで?」

あ?おいこら読んだのか?
このメール、あ?

「あー、や、なんでもないわ...」

うっわー、マジかよ....。
俺は光輝にケータイを返した
光輝はまだケータイをみてる

「優しいなぁ?俺の里菜ちゃんは?」
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