空と月の下
「もしもし、武?」
「おう。今どの辺?」
「あ、もうすぐ着くよ」
「まったく…迎えに行くのに、何で連絡しないかな」
「ごめん。歩きたい気分だったの」
「…そっか。行かなくて大丈夫?」
「うん。後5分くらいで着くから」
「分かった」
恋人、武の声に、美菜の表情が和らぐ。
付き合って2年。同じ大学で、同じ学科だった武。舞の友人でもあり幼馴染でもあった。最初は人見知りか、ぎこちなかったが、徐々に話すにつれて心地よい存在となった。
今では当然一番の存在。
これは本当のこと。
美菜は足を進め、武の待つマンションに辿り着いた。
7階建ての白いオートロックマンション。その6階にある部屋に武はいる。
表玄関を入り、部屋の番号を押した。
部屋の呼び鈴が鳴ったすぐ後に、解錠された内玄関扉が開く。
「開けたよ」
一言だけだったが、行動が早い武に美菜は小さく笑い、エレベーターへ向かった。
流れる景色と共にエレベーターは上がり、6階で止まると扉がゆっくりと開いた。そして、美菜の姿を見て、笑顔で歩いてくる武の姿。
「ただいま」
「おかえり」
「おう。今どの辺?」
「あ、もうすぐ着くよ」
「まったく…迎えに行くのに、何で連絡しないかな」
「ごめん。歩きたい気分だったの」
「…そっか。行かなくて大丈夫?」
「うん。後5分くらいで着くから」
「分かった」
恋人、武の声に、美菜の表情が和らぐ。
付き合って2年。同じ大学で、同じ学科だった武。舞の友人でもあり幼馴染でもあった。最初は人見知りか、ぎこちなかったが、徐々に話すにつれて心地よい存在となった。
今では当然一番の存在。
これは本当のこと。
美菜は足を進め、武の待つマンションに辿り着いた。
7階建ての白いオートロックマンション。その6階にある部屋に武はいる。
表玄関を入り、部屋の番号を押した。
部屋の呼び鈴が鳴ったすぐ後に、解錠された内玄関扉が開く。
「開けたよ」
一言だけだったが、行動が早い武に美菜は小さく笑い、エレベーターへ向かった。
流れる景色と共にエレベーターは上がり、6階で止まると扉がゆっくりと開いた。そして、美菜の姿を見て、笑顔で歩いてくる武の姿。
「ただいま」
「おかえり」