空と月の下
「ど、どうしたの!?びっくりした…」

「あ、ごめん」

「う、うん…。武?」




美菜は抱き合っている状態で武の顔を見上げると、武は照れくさそうに首を傾げていた。




「その…なんか、帰したくなかった…」




心臓が締め付けられるように、武の困った顔が美菜には可愛く見え、武の頬を手で覆い、唇を重ねた。
柔らかく温かい唇がお互いの感情を高ぶらせていく。




「前に泊まった時の服、あるよ。それじゃダメかな?」

「…いいよ。」




再び唇が重ねられ、お互いの目が閉じられる。求めあうように深く深く重ねられた唇は、やがて甘い吐息に変わり、場所を寝室に変え、熱い時が過ぎて行った。
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