Cendrillon.
Naightmare or...
AM 0:00
ドアの開く音がして、閉じかけていた目を開ける。
こんな時間の訪問者は確認せずとも一人しか居ない。
自分以外にこの部屋の鍵を持っている人間は、彼女だけだ。
「またソファで寝てたの?イッキ」
「ああ…うん、寝てはいないよ、うとうとしてたの」
「一緒でしょ、私が来ないと寝てたんだから」
「んー…まぁね。コーヒー飲む?」
「イッキが飲みたいんでしょ?いいわ、付き合う」
ふわりと柔らかい笑みを浮かべる彼女。
何処か気品のある立ち居振る舞い、
隠していても溢れる色気。
そんな彼女は、彼…"イッキ"の恋人ではない。
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