Cendrillon.



「…相変わらず、リアリティ無いな」


何度抱いても、どれだけ彼女の体を覚えても、
迎える朝はいつも一人で。


「…まず」


冷めたエスプレッソを一気に流し込み、悪態をつく。


「……」


ソファに腰掛け、テレビを点けてみるけれど、
やはり考えるのは彼女の事で。

…どうして夜中に来て、朝方に帰っていくのか。

考えた事は数え切れない程ある。

そして辿り着く答えは、いつも一つだ。



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