Cendrillon.



言葉に誘われる様に二人で絶頂すれば、
吐き出されるのは甘ったるい愛の言葉ではなく熱っぽい吐息で。

余韻に浸る彼女を抱き上げれば、向かうのは寝室のベッドの上。

シングルサイズだから二人で寝るには小さいが、
「どうせ重なるから同じ事よ」と彼女が言っていた。


「あ、あっ…!」


艶やかなソプラノの声に、
もっと啼かせたいという気持ちが湧き上がる。

意地悪く責め立てれば、喘ぎ混じりに放たれる不満。


「いつ…きっ、そこばっかり…嫌っ、」

「好きなくせに?」

「あ…っ」


呆気なく昇り詰めた彼女の体を反転させ自分と向かわせれば、


「ほら、沙織のカラダは正直だから」


と意地悪い笑みを浮かべて腰元を撫でる。



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