Cendrillon.
Liar but...
AM 7:00
「…んー…」
掠れた声で唸り、寝返りを打つ。
ぼんやりと目を開ければ、其処には誰も居なくて。
あれ程熱い夜を過ごしたはずなのに、何の形跡も無くて。
「…はっ、」
乾いた笑みと共に、「夢か…」なんて呟いてみる。
考えを振り切る様に起き上がりリビングに行けば、
目に入るのはガラステーブルの上のカップ。
一つは空。一つは少し残っている。