恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「愛依。
昼休み、迎えに行く」
そう言った煌くんは、理事長室を出て行った。
「じゃあ、私達も行こうか。
理事長、失礼します」
新原先生は理事長に頭を下げて、理事長室を出た。
「愛依ちゃん、頑張ってね」
わたしが、新原先生を追いかけて理事長室を出ようとしたら、理事長に言われた。
「はい!」
わたしは、頭を下げて、理事長室を跡にした。
理事長室を出てからは、新原先生に教室まで案内してもらった。
少し世間話をしたんだけど………わたし、この先生苦手かも………
話してみて、なぜかそう感じた。
なぜかはわからないけど。
教室の前までくると、お決まりの自己紹介をするらしく、入り口近くで待つように言われた。