恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
でも、今のわたしは、普通じゃないから………
「それが、あるんです」
「「「えっ?」」」
クラス一斉に声が揃った。
「やす!ほんとか?」
や、やす?
新原先生の……ことだよね?
泰孝……だから?
「本当です」
「男?女?」
と、今度は騒ぎ出したクラスの中。
このクラス………賑やかだね。
「それは、会ってのお楽しみです」
えっ……そんなこと言われると……緊張するんですけど…………
「勿体振るなよ!」
「まあまあ、落ち着いて下さい。じゃないと、転校生も、入りにくいですよ」
先生が言うと、さっきまで騒がしかったクラスが、少し落ち着いてきた。