恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
隣の席の人
それからも、麻凛と話をしていたらチャイムが鳴った。
「授業、始まるね〜。
あ、そうだ。タツ、愛依に教科書見せてあげてね」
麻凛は、わたしの隣の席の人………坊主で金髪の眉なしくんに声を掛けた。
煌くんの色に似てる。
「ああ゛?なんで俺が………」
えっ………こわっ……
不機嫌そう……
「いいじゃない、隣何だから!別に減るもんじゃないし。
冷たい男」
うわっ…ま、麻凛さん……?
「てめぇ……今、何つった?」
わたしが思った通り、男の人は更に不機嫌な声になった。
「冷たい男って言ったの!
教科書ぐらいで、つべこべ言わない!!」
それにも気にせず、反抗する麻凛。
す、すごいな…………