恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
少し考えて、新しい呼び方を言う。
「あんま変わんねぇじゃん」
「えっじゃあ………タツくん?」
「はぁ………もう、なんでもいいや」
「龍くん、よろしく」
麻凛の言うとおり、意外といい人かも………
授業は、龍くんに教科書を見せてもらいながらやった。
龍くんは………ほとんど寝てたけど。
起きたと思ったら、「うるせぇ」とか言って、わたしが持ってたシャーペンを奪い取る。
「えっちょっ、返して」
小声で言うと、
「じゃあ、静かにしろ」
とのこと。
授業中に寝てるそっちが悪いんでしょー!
と、思ったけど、反論出来ずに頷くしかできなかった。