恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
愁さんに聞かれて少し戸惑う。
「わたしが………行っても大丈夫?」
ちらりと煌くんを見る。
「迷惑にならない?」
行って、わたしが邪魔にならないか心配だ。
「お前は………変なとこで、気をつかうな……」
変なところじゃないでしょ!
「邪魔だって思ってたら、愁も俺も最初から聞かねぇよ」
そうだけど…………
「お前"は"……どうしたい?」
わたしは……?
煌くんは少し強調させて聞いてきた。
「わたしは……行きたい……です」
「フッ………それでいい……」
煌くんは、わたしの頭を撫でた。
これ、落ち着くな………
「微笑ましいな」
「そうだね〜。
きーくんなんか……デレデレだよ〜」
二人がこんな会話をしていることは、全くきがつかなかった。