恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
それを合図に、いろんなとこから声が聞こえてきた。
「そうです、総長!」
「俺らに任せて下さい!!」
「総長のためなら!!」
みんな………煌くんのこと、慕ってるんだね。
そして、煌くんも信頼してるんだ。
「ありがとう」
煌くんは、そう返した。
「そ、総長が……」
「………」
みんなは、何かに驚いていた。
わたしは、煌くんの後ろに隠れているからわからない。
「総長!その人は、さっきの女ですか!?」
下の誰かが、またそう言った。
「そうだ。
愛依……来い」
みんなに答えると、煌くんは、わたしに前に出るように促した。