恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
わたしは、恐る恐る顔を出し……ゆっくりと前に出た。
煌くんを見ると、頷いて軽く顎で何かを伝えてきた。
挨拶しろってこと?
下にはたくさんの人達………
学校でしたのとは全く違う………比べものにはならない。
ふう………
わたしは、息を一つ吐いて大きく息を吸った。
「こんにちは!獅子戸愛依です!
みんなに守ってもらうとか……わからないけど、みんなと仲良く出来たらいいなって思ってます!
これから、よろしくお願いします!!」
わたしは、思いっきり頭を下げた。
ゴンッ!!
「いった〜………」
鉄柵におでこをぶつけた。
痛くて涙目になりながら、おでこを摩る。
う〜………こんなところで……恥ずかしすぎる………