恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
わたしが目を覚ました翌日。
煌くんは本当にやってきた。
平日だったはずなのに、お昼過ぎにきた煌くん。
学生じゃないの?
そう思い、「学校は?」と、聞いてみれば、「気にするな」とのこと。
髪の色といい、君は不真面目くんだな………
そう確信を抱いた。
それから少し話しをした。
何気ない会話だったけど、それでもすごく楽しかった。
「あの………助けて頂いてありがとうございます」
リハビリの時間になり、煌くんが病室を出ようと立ち上がった時にお礼を言った。
本当はもっと早くに言うべきだったんだろうけど、タイミングが掴めなくて、結局、別れ際になってしまった。
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