恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「だから……煌くんと親戚なんて、嘘なんだよ。
煌くんが、最初に助けてくれたから………責任を感じて、一緒にいてくれるだけ………」
煌くんは、優しい………
だから、きっと………そうなんだよ……
「……ばかばかばか!
愛依の……ばか!!」
そう言われて、顔を上げると、麻凛にパチンと両頬を挟まれた。
少し………痛い。
「なんで……そんな……大事なこと……言ってくれないの!?
今日だってそう!いつからなの!?」
「えっ………と」
いつからだっけ……?
今、6月だから………
「2週間くらい?」
「もう!だから最近元気なかったんだ……」
さっきとは違い、少し落ち込む麻凛。