恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「麻凛……?」
「ねぇ……わたしってそんなに頼りない?」
悲しい瞳でわたしを見つめる麻凛。
「違う……違う……そんなことない!
わたし……いつも…麻凛に頼ってばっかりだから……もう、迷惑かけれないって思ったの!」
「愛依……だけど……!」
「わたし……、麻凛達がいてくれれば……それだけでいいの……だから、大丈夫だよ?こんなことで、負けないもん!」
そうだよ………
みんながいてくれるだけで……強くなれるんだ。
「愛依……わかった。
だけど、ほんとに無理になったらわたしに言うんだよ?」
「うん、わかった」
ありがとう……麻凛……
「だけど……多分きっと…獅子戸先輩も、わたしと同じ気持ちだと思うよ?」