恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】



「なんだ〜そのこと?
それなら、薄々気がついてたよ。
毎日一緒に登下校するしね。
親戚って聞いてたから、そうなのかなっていうのは思ってた」



「えっ……じゃあみんな二人で住んでること気がついてるのかな?」



それだったら………恨まれてもおかしくないかも………



「はっ?二人?」



「うん?そうだよ。
煌くんと二人で住んでるよ?」



「はあ!?何それ!」



麻凛は、前に乗り出して、わたしに聞いてきた。




「二人っきり?先輩と?」


「うん………」



「そっか……先輩の親も一緒かと思ってた……っ!!
愛依!!大丈夫?何もされてない!?」





落ち着いたと思ったのに、また食いついてくる麻凛。


わたしは、麻凛に肩を捕まれ、ゆさゆさと揺らされる。





「されるって、何を?」












< 168 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop