恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「梨華さん、こんにちは!」
「あ、麻凛ちゃん!やっと来た〜!
今、ちょうど人手が足りなくて困ってたの!」
甘い香りのする梨華と呼ばれる、女の人がそう言った。
「じゃあ、今から急いで準備しますね。愛依のこと、頼みます」
そう言って、麻凛はレジの奥へと入って行った。
「あなたが、愛依ちゃん?」
「あ、はい!!よろしくお願いします!」
「元気良いわね!
とりあえず、こっちにおいで」
わたしも、麻凛が入って行ったところに案内された。
奥には階段があって上がると、物置と更衣室があった。
「更衣室と、物置ね。
更衣室でこれに着替えてきてね」
そう言われて、渡されたのは、ズボンとシャツとエプロン。
これでするのか………