恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
その日の翌日。
昨日の煌くんの言った言葉は、冗談だと解釈していたわたしは、13時になっても病室でのんびりと過ごしていた。
すると、何やら廊下が騒がしくなってきた。
「煌くん!走らないで!」
ん?煌くん……?
そして、ドタタタタタと言う音が病室に近付いてきた。
あれ?音がしなくなった……
そう思った矢先、病室の扉がいきなり開いた。
びっくりしてそこに目をやると、鬼のような顔をした煌くんがいた。
「き、煌くん………?」
わたしが呟くと、それを合図にズンズンと近寄ってきた。
「てめぇっ………どういうことだよ……?」
「どういうことって……何が……?」
煌くんのオーラに押されながらも、気になることを聞いた。
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