恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
記憶のないわたし
目が覚めて
ここは………?
目を覚ますと、わからないことだらけだった。
自分の名前、家族、友達のこと…………
そんな人………存在しているのかもわからない。
それに………どうして……こんなところに……
わかるのは、今いる場所が病院だってことだけだ。
とりあえず……これ押せばいいかな…?
枕元にあった、ナースコールのボタンを押した。
記憶はないけど、そういう知識は覚えている。
やっぱり……これって…………
しばらくすると、女の看護師さんがやってきた。
「あら、目を覚ましたのね。
少し待っててくれる?」
わたしが頷くと、看護師さんはニッコリ笑い、病室を出て行った。
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