恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「その人……これからどうなるの?」
「ん〜?
鬼翠にも、この学校にも入られないよ」
「「えっ?」」
わたしの質問を、篤斗くんが笑いながら返してくれた。
残酷な答えを…………
わたしも麻凛も聞き返してしまった。
篤斗くんも笑ってるといいか………裏がありそうな笑い……?
「こんなことで……退学なんて………」
「こんなことなんかじゃないよ、愛依ちゃん」
愁さんが、言った。
「俺達が守るべきものを、逆に傷つけたんだ。
それなりの罰は受けてもらわないと……」
たかがチーム内の問題で?
なんてことは、言えなかった。
愁さんや、篤斗くん、龍くんの瞳があまりにも真剣だったから………