恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
眠れない夜
それから、煌くんも戻ってきて、わたし達はずっと屋上で過ごした。
つまり、授業をサボったのだ。
最近、サボることが多くなった気がする………
明日からはちゃんと授業を受けよう。
うん。
「愛依、今日バイトは?」
「ないよ」
「じゃあ、帰るか」
「えっ?倉庫は?」
行かないの?
「行かねぇ」
なんで?と、わたしが聞く前に煌くんは、立ち上がって屋上から出て行った。
「あっ、煌くん!」
もう!また、先に行く………
「じゃあ、みんな。
そういうことなので、さようなら」
「またね〜」
「明日ね、愛依!」
「気をつけてね」
「さっさと帰れよ」
みんなに挨拶をして、わたしも、屋上を跡にした。