恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
汚い……だと?
………んなわけねぇだろ。
愛依……それ以上繰り返したら、お前の身体が………
俺は、愛依に近づき、後ろから左手で身体を引き寄せ、右手で愛依の擦る手を阻止した。
「いや!離して!!」
「お前がやめる気になるまで離さねぇ………」
「いや!いや!
お願い……離して!洗うの!!」
「離さねぇ」
「き、らくっ………お願い……お願い……だから……」
泣きながら、俺に頼む愛依。
無理に決まってんだろ。
「愛依、お前は汚くなんかねぇ……綺麗だ」
「うそ………うそ!
そんなわけ……ない!」
「嘘じゃねぇ」