恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
何度拒んでも、今の愛依には無駄だった。
こうなったら…………
俺は、愛依から身体を離し愛依の真正面に向き直る。
その間に愛依は身体をまた擦り出した。
その身体を抱きしめた。
「愛依………やめろ……
これ以上、自分の身体を痛め付けるな」
「きら……くん」
出しっぱなしのシャワーのせいで、全身が濡れるが、今はそんなことを気にしてる場合じゃない。
「愛依………」
俺よりも遥かに小さい身体を、力強く抱きしめる。
「俺は、お前が大切な存在だ。
愛依を傷つけるやつは許さねぇ………それがお前自信でもな」
「きらくん………」