恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
愛依の手が止まる。
「わたしが……大切……?」
「ああ」
「こんな………知らない……男のひとに、触られたっ………わ、たし……でも?」
「んなこと、関係ねぇよ。
お前の全部、引っくるめて大切なんだから」
少し体を離し、愛依と瞳を合わせて、そう言った。
理由はわからない。
けど、お前のことが、すげぇ大切なんだ。
お前を守り抜きたいとも思う。
だから………これ以上はやめろ………
――――――
愛依side
お風呂に入っていたら、いつの間にか2時間経っていたみたい…………
心配して煌くんが見に来てくれて、そこで初めて知った。
全く気がつかなかった……