恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
少しずつ、迫力がなくなり最後には、涙が我慢できなかった。
「ごめ……なさ、い………」
あの時の恐怖と、ほんとはこんなこと言いたくないっていう思いから…………
煌くんは、助けてくれた………
いつも、わたしのこと………気を遣ってくれてるのに………
わたしは…………
こんなことしか言えない………
シャワーの音だけが響いていたとき、キュッ………と微かに音がして、お風呂場が静かになった。
そして…………
ふわりと柔らかいものに体を包まれた。
タオル……?
どうやら、タオル越しに煌くんに抱きしめられてるみたいだ。
「ごめん、勝手なこと言って」