恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
わたしは、とりあえずベッドから出て、煌くんの後を追った。
リビングのソファーに座ってニュースを見ていた煌くんは、わたしに気づき、一瞬だけこっちをみたけど、すぐに視線をテレビへと戻した。
わたし……やっぱり…、何かしたんだ……
「あ、の……煌くん!」
「なに?」
呼んでみるけど、視線は、変わらない。
「あの…さ、……」
どうしよう………
言葉に、詰まってしまう……
「え……と……」
「愛依、謝るなよ。
怒ってねぇから」
「え……?」
「だから、別に怒ってねぇって」
怒ってないの……?
じゃあ……何で……あんな態度………