恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】



だけど、学校に着くといつもとは違っていた。




一つは、今まで続いていたいたずらの手紙がなくなっていたこと。


二つ目は、いつもは階段のところで煌くんとバイバイするんだけど、今日は、わざわざ三階までわたしの手を引いて教室まで連れていってくれた。



「えっ!?ちょっと……煌くん!?
ここでいいよ!!」



と、強く言っても全く聞き耳を持たず、結局、教室まで一緒に行った。



「おい、頼むぞ」



と、龍くんに一言言うと、早々と、教室を出て行った。


何だったんだ?

いつもとはちょっと違う煌くん。
行動がおかしい…………



こんなんじゃなかったのに……




「何か……違うよね?」



「煌さんのこと?」



「うん」



「そりゃー……ねぇ?」





龍くんに聞くとはっきりしない返事が帰ってきた。


彼自身は、わかっているみたいだけど……







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