恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
トイレとか、着替えとか、ものすごくやりにくいんですけど!!
わたしの考えなんかお構い無しみたいで、「ものすごく気を遣うからやめてくれない?」と、言っても止めてはくれなかった。
煌くんと龍くんのおかしな行動は今日だけだと思っていたけど、元の二人に戻る気配は全くなく、結局2週間経っても続いていた。
さすがに……ずっと誰かに着いてこられるのはキツイ……
煌くんに話してみようか………?
煌くんのことだから、何か理由があるはず。
わたしは、土曜日の今日、煌くんが倉庫に行く前に、聞くことを決めた。
「ねぇ、煌くん」
「……………」
無言のままわたしを見た煌くん。
話せと言う合図だ。